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2014年9月28日 (日)

堀井式碾茶炉

わたしたちの主催するお茶の大学の9月度定例会。

秋晴れの宇治に行ってまいりました。

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1 京阪宇治駅下車すぐの宇治川畔の茶園

宇治市は京都府下でも特に覆下園が中心の茶産地。この季節は来春までのエネルギーを蓄えていた。

4 勉強熱心なお茶大生たち

 

参加いただいたプロの茶農家さんからの補足説明も聞きながらの茶園見学のあとは、老舗山本甚次郎商店へ。

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大正14年製の「堀井式碾茶炉」のある工場内を見学。現役稼働している日本で最古の碾茶炉だとか。

11 炉内部。

琵琶湖の葦をつかった「本簀」と、「はさがけ」したあとの「稲藁」での茶栽培は、人工的な寒冷紗の遮光では得られない『味』をもたらす。その僅差の味を感じ取る人間の味覚にも驚く。

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既に国内の葦栽培は絶滅危惧的産業となり、高齢化する稲作農家では「はさがけ」など、手間のかかる作業はなくなりつつある。昔ながらの育成方法を守りたい茶農家は、自ら葦を手に入れて本簀を作り、稲藁をほうぼうに探し求めないといけない。

古いものや効率度外視の方法がすべて「良いもの」ではない。現代人の我々はそんなことくらい承知している。けれど人間の営みが循環していた時代の方が、豊かであり、物を大切にし、いろんな文化を生み育てていたことは確かだ。

山本さんの話を聞きながら「営みの分断」について思いを巡らせた。

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伝統と革新。人間まだまだ捨てたもんではないし、いろんな技術が「本物を求める」時代に向かっているなと、美味しい抹茶アイスを食べながら楽観的に思う。

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